島沢 それをやってきたのがHDD、そしてTDKの磁気ヘッドの歴史です。そして、実現させなければなりません。サーバーの電力消費を何とか低減したいという要求が年々高まっています。2006年に米国のデータセンター運用に消費される電力は7000MWということです※。簡単にいうと、最近問題になっている原発1基が1年間に発電できる量が1000MW。つまり7000MWは原発7基分に相当します。それに2006年というのは今からもう5年前であり、クラウドが出てくる前です。サーバーはどんどんデータが増えている状況で、今や当時よりも3~5倍くらいになっている可能性があるんですよ。
※ “Report to Congress on Server and Data Center Energy Efficiency Public Law 109-431”, U.S. Environmental Protection Agency, ENERGY STAR Program, Aug, 2007
―― そんなに多くのエネルギーを消費していたんですか!(図8)
島沢 調査機関によると、今後の情報爆発によって2050年頃には原発300基分以上の発電量に相当するエネルギーが世界のデータセンターで消費される見通しも示されています。でも、HDDの記録密度を今の10倍にできれば30基でOKです。そういう社会的な要請があるものというのは、最終的にモノになるんじゃないかと感じるのです。これを売れば儲かるとかそういうことではなく、社会が求めているものだとなれば純粋に多くの力が結集し、最終的には実現するのではないかと。実際、媒体をご提供いただいている昭和電工様をはじめ、日々有用なアドバイスを頂戴しているドライブメーカー様や大学の先生方なども含め、多くの方々のお力によって着実に前進しています。
ASCII.jp:HDDの容量を飛躍的に増加! 熱アシストの正体とは? (via toshi0104)(via fukuinorisuke)